26日、外国為替市場では、約半年ぶりに1ドル=140円台まで円安が進みました。
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1泊100万円を超えるスイートルームもある、富裕層をターゲットとする都内のホテル。宿泊料を去年より4割値上げしたものの、予約が大幅に増えていて、今、満室に近い状態が続いているといいます。
森トラスト・ホテルズ&リゾーツ・白石健太事業統括部長
「現在、約80%ほど外国の方にご利用いただいております」
外国人旅行客増加の要因の一つは「円安」です。26日、外国為替市場では去年11月下旬以来、約半年ぶりに1ドル=140円台まで円安が進みました。
アメリカでは景気が過熱し、いまだ約5%の物価上昇が続いています。これを抑えるため金利をあげている一方、日本は低金利政策を続けていて、投資家は金利の高いドルを買うため円を売り、円相場はこの2か月で10円近く円安になっているのです。
25日、日本銀行の植田和男総裁は、「現状は円安ですけども、プラスの影響を受ける主体やマイナスの影響を受ける主体があり、さまざまでございます」と述べました。
コロナ禍で旅行や外出が激減している間、営業を縮小し、耐えていた宿泊・外食関連の事業者は、今の円安を「チャンス」と見ています。
エネルギーと食品の多くを輸入に頼る日本。円安のマイナスの影響も多く出ているものの、逆に円安をビジネスチャンスにできるのか、正念場です。
(2023年5月26日放送「news every.」より)
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