🥇 格言:「押し目待ちに押し目なし」
📜 意味と由来
この格言は、「株価が上昇しているとき、『いったん下がるのを待ってから買おう(押し目待ち)』と考えていると、
結局、株価は下がることなくそのまま上昇し続けてしまい、買う機会を永遠に逃してしまう」という、
投資のタイミングの難しさと行動の重要性を説いた教訓です。
• 押し目(おしめ): 上昇トレンドの途中で、一時的に株価が下落する局面のこと。
• 教訓: 最高のタイミングを狙おうと欲張ると、市場の上昇の波に乗り遅れてしまう。
上昇トレンドが確かな銘柄については、完璧を求めずに少しでも早く行動を起こすべきである、という戒めです。
💹 現代の投資への応用
1. 最高のタイミングを逃す心理的罠
人間は、目の前で株価が上昇していると、**「少しでも安く買いたい」という欲と、「高値掴みしたくない」**という恐怖の間で迷い、押し目を待ってしまいがちです。
• 上昇相場でのリスク: 本当に強い上昇トレンドにある銘柄は、投資家が期待するような**大きな調整(押し目)**を見せず、わずかな小休止の後、再び上昇を始めることがほとんどです。
• 行動の重要性: 「買いはゆっくり、売りは早く」(第18回)の「買いはゆっくり」の原則は、時間分散を意味しますが、この格言は**「買うべきと確信したなら、タイミングを完璧に測ろうとするな」**という、行動を後押しするメッセージです。
2. 「木を見て森を見ず」の回避
この格言は、短期的な「押し目」(木)という小さな変動に目を奪われ、**長期的な上昇トレンド(森)**という全体像を見失うことへの警告でもあります。(第25回)
• 長期視点での判断: 企業の本質的価値や将来の成長が確かなら、目先の1〜2%の価格差にこだわるべきではありません。10年後に株価が数倍になっている可能性があるなら、今日の数%の違いは無視できる範囲です。
3. 「疑わしきは見送れ」とのバランス
「押し目待ちに押し目なし」は、闇雲な飛びつきを推奨するものではありません。
• 前提条件: 投資の徹底的な分析(第4回)と確信(第17回「儲けは集中せよ」)が前提です。
• 規律の維持: 確信があるにも関わらず、価格への欲のために行動できないときにこの格言を思い出すべきです。「疑わしきは見送れ」(第24回)とのバランスを取りながら、確信度と行動の勇気を天秤にかけることが重要です。
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