SBI新生銀行を買うべき理由が明らかに!海外投資家は興味津々#nisa #投資 #sbi新生銀行

IOI、すなわち「関心の表明」(Indication of Interest)とは、海外の大手投資家が新規株式公開(IPO)に参加する前に、株式を取得する意向を事前に明らかにする手法です。
これは、欧米や香港市場においては一般的に活用されている手法ですが、日本のIPO市場、特に銀行という伝統的なセクターの再上場において、これほど大規模に活用されたことは異例です,。
SBI新生銀行の事例では、IPOの**公開価格(1,450円)**が決定するブックビルディング(需要調査)に先立ち、以下の世界的プレイヤーがIOIを取り付けました,,。
• カタール投資庁:政府系ファンド
• 英M&Gインベストメンツ:大手運用会社
• 米ブラックロックの運用子会社が管理するファンド:世界最大級の資産運用会社
これらの機関投資家が事前に「買う意思がある」と示すこと自体が、市場、特に他の機関投資家に対してポジティブなシグナルを送ります。
1.2 IOIがもたらす戦略的利点
IPOの成功は、安定的な株主構成と、適正な価格設定(値付け)にかかっています。IOIは、この両面で以下のような戦略的メリットを提供しました。
1. 長期安定株主の確保: IOIを表明した機関投資家は、短期間の値幅取りではなく、新生銀行の長期的な成長ストーリーを評価していると見なされます,。これにより、IPO後の株価変動リスクが抑制され、安定的な株主基盤の構築に寄与します。
2. 海外投資家の呼び水効果: 世界的な大手ファンドが関心を示すことで、他の投資家を呼び込む**「呼び水」効果**が働きます。実際、SBI新生銀行の株式売り出しにおいては、海外投資家への販売比率が、需要調査前の35%から40%に上昇しました。これは、海外需要の強さが明確に示された結果です。
3. 適正価格の設定への貢献: 欧米のプロの目線が価格設定プロセス(ブックビルディング)に加わることで、市場の慣習や短期的なセンチメントによる過小評価や過大評価を避ける助けとなります。新生銀行が目指す「成長ストーリーを意識したディール」の実現には、この**バリュエーションの「キャリブレーション」**が不可欠です。
1.3 日本市場におけるIOIの先行事例
IOIは、日本ではまだ一般的ではありませんが、過去に先端的な成長企業で採用された事例があります。
• freee(フリー): 2019年の上場時に、米運用大手ティー・ロウ・プライスがIOIを出しました。
• ビジョナル(ビズリーチなど): 2021年の上場時に、米社からのIOIを受け入れています。
これらの事例は、IOIが**「成長期待の高い、新しいビジネスモデルを持つ企業」のIPOにおいて、海外の長期資金を呼び込む有効な手段であることを示していました。今回、SBI新生銀行がこの手法を採用したことは、自らを伝統的な銀行ではなく、SBIグループのデジタル戦略を担う「成長セクター」**の企業として位置づけていることの現れと解釈できます。