第6回:**「賢者の教え:株の格言に学ぶ投資の真髄」

🥇 格言の概要
• 格言: 「もうはまだなり、まだはもうなり」
• 意味:
• 「もう」は「まだ」なり: 「もうこれ以上は上がらないだろう」「もうこれ以上は下がらないだろう」と誰もが思うような極端な局面であっても、実際にはまだ相場は続く(上がる、あるいは下がる)可能性が高い、ということを意味します。
• 「まだ」は「もう」なり: 「まだ上がるだろう」「まだ下がるだろう」と多くの人が思い込んでいるときこそ、実は相場の転換点(もう終わり)が近い、ということを意味します。
• 結論: 投資家の予測や感情が偏ったときに、相場は予想外の動きをすることが多いという、相場の裏をかく重要性と感情に流されないことを説く格言です。

📜 由来
この格言もまた、相場心理の奥深さを突いた、古くから伝わる教訓です。
特に米相場や株相場において、人々の希望や恐怖といった感情が最高潮に達したときに、
市場が逆の動きをすることが多かった経験から生まれたとされています。
大衆心理に逆行することの重要性を短い言葉で表現しています。

💹 現代の投資への応用
1. 暴騰・暴落時の感情の罠
相場が極端な動きを見せるときほど、投資家の感情は高ぶります。
• 暴騰時(「まだ上がる」の罠): 「もう上がりすぎだろう」と思いつつも、
目の前の株価上昇に煽られ「まだ上がる」と信じて高値掴みをしてしまう。
しかし、実際は天井が近く、**「まだ」は「もう」**だったという結果に。
• 暴落時(「まだ下がる」の罠): 「もうこれ以上は下がらないだろう」と思いつつも、
さらなる下落への恐怖から「まだ下がる」と売ってしまい、結果的に底値で投げ売りしてしまう。
しかし、実際は底が近く、**「もう」は「まだ」**だったという結果に。
• 実践のヒント: 相場が大きく動いたときこそ、自分の感情と市場の動きを切り離して考える冷静さが必要です。
チャートだけでなく、市場参加者の心理状態(恐怖指数VIXなど)にも目を向けてみましょう。

2. 転換点を見極める難しさ
この格言は、相場の転換点を見極めることの難しさを教えてくれます。
• 天井や底を狙わない: 「頭と尻尾はくれてやれ」の精神と共通しますが、
相場の天井や底を正確に当てるのはプロでも至難の業です。
• 逆張りのタイミング: 大衆が極端な感情に偏り、ニュースが一方的な論調になったときこそ、
相場の転換が近いサインかもしれません。
そのような時にこそ、冷静に逆張り(または利益確定/損切り)を検討する勇気が必要です。

3. 「相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中に育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく」との関連
この格言は、「もうはまだなり、まだはもうなり」が示す相場心理のサイクルをより具体的に説明しています。
• 「まだ下がるだろう」という悲観が底を形成し、「もう上がりすぎだろう」という楽観が天井を形成する、
という共通の視点があります。

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