第9回:**「賢者の教え:株の格言に学ぶ投資の真髄」

🥇 格言の概要
• 格言: 「当たり屋につけ(あたりやにつけ)」
• 意味: 相場で大きな利益を上げ続けている成功者や、好調なトレンド(当たり屋)には、
何らかの運や流れ、あるいは確かな分析力があるものだ。
その流れや勢いに乗って追随し、成功している銘柄や戦略を真似ることで、
自分も利益を得やすくなるという教えです。
• 結論: 成功している流れやトレンドを無視せず、それに乗る(順張りする)ことの重要性を説く格言です。

📜 由来
この格言は、相場に限らず、賭け事や商売全般で使われてきた知恵が由来とされています。
ギャンブルなどで連勝している人(当たり屋)にはツキがあると考え、
その行動に便乗することで自分も勝利を得ようとする心理から生まれました。
株の世界では、勢いのある銘柄や、連勝している投資家、
成長を続けるトレンドに注目することの重要性を示しています。

💹 現代の投資への応用
1. トレンドフォロー(順張り)の重要性
現代の市場では、この格言は**「トレンドに乗る(順張りする)」**ことの重要性を説いています。
• 強い株はより強くなる: 好業績や革新的な技術を持つ企業は、投資家からの資金流入が続き、
株価がさらに上昇しやすい傾向があります(モメンタム効果)。
• 実践のヒント: 成功している企業や、株価が右肩上がりのトレンドにある銘柄を、
**「まだ上がるだろう」**という視点で買い、その流れに乗って利益を伸ばす戦略です。
市場全体で言えば、強気相場(ブルマーケット)の波に乗ることを意味します。

2. 「当たり屋」を「流れ」として捉える
個人投資家が特定の成功者(当たり屋)を特定するのは難しいですが、
この格言を**市場の「流れ」や「テーマ」**として捉え直すことが現代的です。
• テーマの選定: AI、半導体、再生可能エネルギーなど、長期的な成長が確実視され、
資金が集まっている**「当たり」テーマ**に投資する。
• 実践のヒント: 投資系インフルエンサーや著名投資家を無批判に真似るのではなく、
彼らが成功している**「理由」や「流れ」**を分析し、自分の判断でその流れに乗ることが大切です。

3. 「当たり屋につけ」の危険性(戒め)
ただし、この格言には大きなリスクも伴います。
• 高値掴みの危険: 当たり屋の成功が広く知れ渡ったときには、
すでに株価は天井近くにあることが多いです(「人の行く裏に道あり花の山」の視点)。
• 流れの転換: 流れはいつか必ず変わります。トレンドの終盤で乗ってしまうと、
すぐに暴落に巻き込まれる危険性があります。
• 重要なこと: 流れに乗るときは、**「損切り」**を徹底する規律(第3回の教訓)が不可欠です。
流れが変わったと判断したら、すぐに撤退する勇気が求められます。

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