12日の外国為替市場で、円が24年ぶりに1ドル=146円台に値下がりしました。市場では、政府が再び介入するのではとの警戒感が高まっています。
(経済部・進藤潤耶記者報告)
ここ数日、膠着(こうちゃく)状態だった「円相場」は、「ピンと張っていた糸がパーンと切れた」ように、一気に146円台に入りました。外国為替市場では午前9時ごろ、急速に円安が進みました。
最近の円相場は、先月22日に政府が円買い介入した「145円台後半」の水準に近付くと、介入を意識して動きが止まるという「綱引き状態」が続いていました。
しかし介入の動きがみられなかったことから、日米の金利差に加え、世界的に「ドル買いの動き」が強まるなかで一気に円安に振れたとみられます。
市場には12日にも介入がありうると思ってドルを買うに買えないという声や、介入を警戒しながらも、146円50銭や147円といった節目を意識しながら、じりじりと円安が進むのではないかという声が交錯しています。
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