オルカンもS&P500も、同じ指数に連動する投信が何本もあります。結局どれがベストなのか——同じ指数の投信を、オルカン組(MSCI全世界指数・8本)とS&P500組(11本)に分けて、同じ手順で比べました。
まず避けるのは、同じ指数で中身も同じなのに信託報酬が桁違いの投信です。全世界株ではステート・ストリートの全世界株式インデックス・ファンドが0.528%(オルカン0.05775%の9.1倍)、S&P500では農林中金〈パートナーズ〉つみたて米国株式S&P500と米国株式インデックス・ファンドが0.495%(Slim S&P500 0.0814%の6.1倍)。三菱UFJは同じマザーファンドの投信を0.330%・0.22%・0.0814%の3つの値段で売っていて、自社のよくあるご質問で「実質的な運用内容は同一ですが、設定時期や信託報酬率等が異なります」と説明しています。100万円あたりの差は年1,166〜4,703円で毎年続き、3年成績では最大2.7ポイント(27,000円)の差になりました(当方計算)。名前が似て指数が違う投信(SBI・全世界株式〈雪だるま〉はFTSE、ニッセイ・S米国株式500はSolactive)は別の商品です。
避けたあとに残る主要どうしの差は小さく、信託報酬の差は全世界株で年165円、S&P500で年44円(100万円あたり)。運用報告書の費用明細では順位が逆転し(オルカン0.085%対楽天・プラス・オールカントリー0.118%、Slim S&P500 0.081%対楽天・プラス・S&P500 0.089%)、差は年330円と年80円。2年10か月の成績の差は0.99ポイント(9,900円)と0.14ポイント(1,400円)で、全世界株の差の半分近く(4,500円)は楽天の運用が始まった最初の9か月についていました(公式CSVによる当方計算)。自分が選ぶなら、オルカン組もS&P500組もeMAXIS Slim——桁違いの費用がなく、実際の費用が最低水準で、運用報告書8回分で確かめられ、規模最大で費用が下がってきたからです。オルカンかS&P500かは別の話です。
0:00 挨拶
0:39 オルカン組8本——まず避ける:費用が桁違いの5本と、指数が違う雪だるま
3:34 残る主要3本——信託報酬の差は年165円、費用明細で逆転、立ち上がりで4,500円
6:09 S&P500組11本——まず避ける:0.495%の2本ほか桁違いの7本と、指数が違うニッセイ・S
8:22 残る主要4本——差は年44円、費用明細で80円、立ち上がりは1,400円
10:31 両組に共通する見方——桁で見る、桁が同じなら表の外、履歴の長い側
12:11 まとめ
14:01 免責事項
■ 動画で読まなかった数字
・三菱UFJアセットマネジメントの「eMAXIS 全世界株式インデックス(除く日本)」(設定2010年7月20日)の連動指数はMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本、配当込み、円換算ベース)で、オルカンとは指数が違う(日本を含まない)。信託報酬は年率0.66%(税抜0.6%)以内、総経費率0.67%(第16期 2025-01-28〜2026-01-26)、純資産1,126.85億円、騰落率は1年28.2%(ベンチマーク28.6%)、3年84.5%(同87.2%)、設定来823.7%(同892.0%)(2026年7月31日)。つみたて投資枠の対象。(0.66%、総経費率 0.67%、純資産 1,126.85億円、1年 28.2% / 3年 84.5%)
・同じ三菱UFJアセットマネジメントの「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」(設定2018年3月19日)は同じMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本、配当込み、円換算ベース)に同じ2本のマザーファンドで連動し、信託報酬は年率0.05775%(税抜0.0525%)以内でeMAXIS 全世界株式インデックス(除く日本)の11.4分の1〔当方計算〕、総経費率0.07%(第8期 2025-04-26〜2026-04-27)。純資産1兆2,075.44億円、騰落率は1年28.9%(ベンチマーク28.6%)、3年87.8%(同87.2%)、設定来278.6%(同276.2%)(2026年7月31日)。(0.05775%(0.66%の11.4分の1)、総経費率 0.07%、純資産 1兆2,075.44億円、1年 28.9% / 3年 87.8%)
・同じ指数・同じ中身の2本の差は費用の差そのもので、運用会社発表の騰落率で1年28.2%対28.9%(0.7ポイント)、3年84.5%対87.8%(3.3ポイント)。公式CSVで同じ日付で計算すると、1年28.19%対28.94%(0.75ポイント)、3年84.49%対87.76%(3.27ポイント)、Slimの設定日2018年3月19日から2026年7月31日までは3.6280倍対3.7961倍(262.80%対279.61%、差16.81ポイント)、2026年9月3日までは3.6993倍対3.8730倍(差17.37ポイント)だった〔当方計算〕。(3年 84.5% vs 87.8%(▲3.3pt);2018-03-19→2026-07-31 3.6280倍 vs 3.7961倍(▲16.81pt))
・三井住友DSアセットマネジメントの「三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド」(設定2011年4月18日、信託報酬 年0.275%〈税抜0.25%〉、純資産4,654.91億円〈2026年9月4日〉)の連動指数はMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本、配当込み、円換算ベース)で、オルカンと同じ指数ではない。つみたて投資枠の対象。(除く日本、0.275%、純資産 4,654.91億円)
・ブラックロック・ジャパンの「iシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンド」(設定2013年9月3日、純資産1,041.76億円〈2026年9月3日〉)はS&P500指数(配当込み、円換算ベース)に連動するが、実質信託報酬は年0.0938%程度でSlim S&P500の1.15倍〔当方計算〕にとどまる。トータル・リターンは1年30.29%(指数30.25%)、設定来755.13%(同800.18%)(2026年8月31日)。(実質 0.0938%程度(Slimの1.15倍))
・9本のうち分配実績が確認できた8本(Slim2本、SBI・V、楽天・プラス2本、たわら、はじめてのNISA、雪だるま)はいずれも設定来の分配金が0円で、為替ヘッジは行わない。(分配金 0円(8本))
・両Slimファンドとも設定来の分配金はゼロ(第3〜8期すべて0円)で、原則として為替ヘッジは行わない。(分配金 0円(設定来))
・オルカン、Slim S&P500、SBI・V・S&P500、楽天・プラス両ファンド、たわらS&P500、はじめてのNISA・オルカン、雪だるまはいずれも金融庁のつみたて投資枠対象商品一覧(2026年8月31日、指定インデックス投資信託286本)に載っている。対象商品は合計367本。(つみたて投資枠 対象 367本(指定インデックス286本))
・雪だるま(SBI・全世界株式インデックス・ファンド)の第8期(2024-11-13〜2025-11-12)の1万口当たり費用明細は合計0.079%(信託報酬0.068%、保管費用0.010%、その他0.011%)で、投資先ETFの費用0.03%程度を足すと実際の費用はおよそ0.109%。(費用明細 0.079%+ETF 0.03% ≒ 0.109%)
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■ 主な出典
・三菱UFJアセットマネジメント: 設定来基準価額・純資産総額CSV(オルカン https://www.am.mufg.jp/fund_file/setteirai/253425.csv /Slim S&P500 https://www.am.mufg.jp/fund_file/setteirai/253266.csv)、月次レポート(2026年7月31日)、交付運用報告書 第8期、つみたて全世界株式/つみたて米国株式(S&P500)/eMAXIS S&P500インデックスの交付目論見書・月次レポート、よくあるご質問
・楽天投信投資顧問: 楽天・プラス・オールカントリー/楽天・プラス・S&P500 の月次レポート・運用報告書 第2期・基準価額CSV https://www.rakuten-toushin.co.jp/
・SBIアセットマネジメント: SBI・V・S&P500/SBI・全世界株式(雪だるま) の月次レポート・運用報告書・交付目論見書 https://www.sbiam.co.jp/
・ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ(全世界株式インデックス・ファンド/米国株式インデックス・ファンド ほか)、農林中金全共連アセットマネジメント(農林中金〈パートナーズ〉つみたて米国株式S&P500/NZAM・ベータ S&P500)、大和アセットマネジメント(iFree S&P500/全世界株式インデックス・ファンド(オール・カントリー))、りそなアセットマネジメント(Smart-i シリーズ)、アセットマネジメントOne(たわらノーロード)、野村アセットマネジメント(はじめてのNISA)、ニッセイアセットマネジメント(ニッセイ・S米国株式500): 各交付目論見書・月次レポート・運用報告書(2026年7月31日基準)
・金融庁「つみたて投資枠対象商品届出一覧」(2026年8月31日版) https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/products/20260831/24.pdf
・100万円あたりの差、成績の差(2年10か月・最初の9か月)、倍率は当方計算(費用・税は考慮しない概算)
■ 免責事項
本動画は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買を推奨・勧誘するものではありません。過去の実績やシミュレーションの結果は、将来の成果を保証するものではありません。投資には価格変動などのリスクがあります。最終的な投資判断は、ご自身の責任でお願いいたします。











