バイナンスリサーチの集計では、トークン化RWAは約5兆円。使われているのは約12%

ここ数日、日本の投資信託や国債を、ブロックチェーンに載せる話が続きました。今日は少し引いて、海外のレポートの数字を見てみます。

■ バイナンスリサーチの集計では、約5兆円
バイナンスリサーチが9月18日に出したレポートによると、同社が集計したトークン化RWA(国債や株などの現実の資産を、トークンにしたもの)は341.8億ドル。日本円で約5兆円です。

9月15日時点で、今年の初めから85.2%増えています。

ただし、どの範囲の資産やブロックチェーンを数えたのかは、レポートには書かれていません。ステーブルコインを含むかどうかも、明記されていません。

いちばん大きいのは、債券とMMF(短期の債券などで運用する投資信託)で、182.9億ドルです。

■ 伸び率がいちばん大きいのは、株
伸び率でいちばん大きいのは、株のトークンでした。今年の初めから390.4%増えています。

ただ、金額は44.3億ドル。債券とMMFの4分の1以下です。伸び率だけを見ると大きく見えますが、まだ小さな分野です。

■ 100ドルのうち、約12ドル
このレポートの題は「RWAの活用の時代」です。数字よりも、ここが本題でした。

レポートは、ブロックチェーンに載せた資産のうち、どれだけが実際に使われているかを、独自の物差しで測っています。ここでいう「使われている」とは、ブロックチェーン上で、貸し借りや担保、取引の場への提供などに回っていることです。

その割合は、約12%。レポートが追いかけている資産100ドルのうち、約12ドルだそうです。

■ 論点
もちろん、残りの資産が無駄になっているわけではありません。国債やMMFは、持っているだけでも利回りがあります。

それでも、ブロックチェーンに載せたからこそできる使い方にまで回っているのは、バイナンスリサーチの物差しでは、まだ1割ほどでした。

ここ数日の記事は、日本の投資信託や国債を、ブロックチェーンに載せる話でした。バイナンスリサーチは、その次の「載せたあと、どう使うか」を問い始めています。

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